「京野菜」という表現は、いまや全国区となりました。京都には「ちょっと変わった野菜がある」ということは、もうご存じでしょう。賀茂茄子や金時にんじん、九条ねぎなどは、東京のスーパーマーケットにも並んでいます。
では、なぜ京都に変わった野菜が多く、そしておいしいのでしょうか。それは、794年から明治維新にいたるまで、京都に都があったことと深い関係があります。
第一に、中国や朝鮮からの使者が、手土産として珍しい野菜をもってきました。それを大事に育ててきたのが、京の人々です。第二に、都には人が集まり、生活をしました。人が暮らせば、土地が肥えます。野菜がおいしくて当然です。
京の人々は野菜を季節の変化とともに食す習慣を大事にしてきました。かね松は、こうした伝統的な京の食文化をお伝えしていきたいと考えています。
京野菜の数々とその料理法を、かね松三代目の上田耕司が書籍にまとめています。よろしければご覧ください(四代目・上田欣司)。
『もっと知りたい京野菜』(上田耕司著・淡交社、1,512円税込)
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